- [序論]
  
  Vine 2.6r4に OfficeBibliothek の
Universalwörterbuch
をインストールした時の記録は、ここ
に公表していましたが、その後、同じマシンで、
VineLinux 3.1へアップグレードしたところ、動かなくなり、
再インストール後も、ルートでしか起動できない状況に陥っていました。
今回、ハードディスクのクラッシュに遭遇した結果、
VineLinux 3.1CRをクリーンインストールすることになり、
再度インストールすることになりました。結果から言うと、
ほぼ問題なく動作することが確かめられました。(結果だけを見たい人は、
ここをクリックしてブラウザの「戻る」で戻りましょう。)
 VineLinux3.1では、/etc/redhat-releaseが、消滅したところから、
今回は、tarball からのインストールを試みました。
 
- [前提]
  
 今回は、クラッシュする以前のハードディスクに、officebib-3.0.2-linux-2.4-intel.tar.gz
をコピーしてあったので、それをインストールするという形で進行しました。 
-   [本体のインストール]
  
  ソースファイル(tarball)を、適当な場所において、展開します。今回は、~/srcです。 
 [hoge@oraora src]$ tar xfvz officebib-3.0.0-linux-2.4-intel.tar.gz
   
  すると、officebibliothek.3.0.2
というディレクトリが作られますので、そこに移動して、./setupを実行すると
Welcome to the Software Installation Wizard
というメッセージが出て、後はウィザードの質問に適当に答えて行けば本体のプログラムのインストールは終了します。
 
 
 [hoge@oraora src]$ ls
 officebib-3.0.2-linux-2.4-intel.tar.gz  officebib.license  officebib.remove*  setup*     uninst*
 officebib.install*                      officebib.readme   officebib.sw       setup.xpm
   
 [hoge@oraora officebibliothek.3.0.2]# ./setup Officebibliothek本体のインストールには、14.4MB 必要とのメッセージが出ています。 
- [データのインストール]
Officebibliothekのインストールが無事終了すると、
最後に、Installation is complete.
のメッセージが出て、Closeをクリックすると、
Bestand erweiternのメッセージが出て、
CD-ROM を入れろ、とのウインドウが開きます。 
 Legen Sie den Datenträger in das Laufwerk und geben Sie den Namen
 des Laufwerkes ein:
 cdrom のマウント場所を指定(/mnt/cdrom/) を入力し、
Zielaufwerk: /opt/officebib
として Weiter をクリック。
 もちろん、人によって、CD-ROM のマウント場所は違うかも知れません。
 (私の場合には、このメッセージが出てから、一度、
Abbrechen を選択し、慌ててウルトラベース+ATAPI
CD-ROM Drive を取り付けて、再起動しています。 
OfficeBibliothek は、前回のインストールで判明した
ように、/opt/officebibにインストールされています。)
 以下のメッセージから推測できるように、ここからの部分が、
辞書データと、検索のためのインデックスファイルのインストールであると思われます。辞書本体のインストールとともに、
音声データのインストールも行われますが、□の中のチェックをはずせば、
音声データのインストールは省略可能です。
データのサイズは、合計で、176MBです。
私は、そのままWeiterを選択しました。 
□ Hilfsdatei für Suche im gesamten Text auf die Festplatte kopieren
Installation dieses Indexes ist für schnelle Volltextsuchen
erforderlich.
□ Tondokumente auf die Festplatte kopieren
benötigter Festplattenspeicher: 176 Megabyte
 
データの copy が始まり、終了すると、Ende
のメッセージに続いて、
 Duden - Deutsches Universalwörterbuch wurde erfolgreich installiert.
と表示されて、OKをクリックして、
データのインストールは終了です。
 
- [登録]
ここまでくると、前回同様、以下のようなユーザー登録を求めるメッセージがでます。
今回はちゃんとユーザー登録をすることにしました。
 
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 Später registrieren   Jetzt registrieren   
    Abbrechen
 
今回は、ネットにつながった状態でインストールしていたので、
    Jetzt registrierenを選択しました。 
すると、 ユーザー登録のデータを入力して、先に進むと、Mozilla が立ち上がり、  
http://www.pc-bibliothek.de/index2.html?service/registrierung_office/registrierung_ok.html
につながり、
 Vielen Dank für Ihre Registrierung
のメッセージが現れ、登録終了です。
 
- [UPDATE]
PC-Bibliothek のページを見てみると、
UPDATEの文字があるので、クリックしてみました。
すると、Download des Updates für Linux
もあるではありませんか!  
Version 4.0, Stand 21.01.2005
Für RedHat, SuSE:
DOWNLOAD (rpm, ca. 9,1 MB)
Für andere Linux-Distributionen:
DOWNLOAD (tar.gz, ca. 9,4 MB) 
 
となっていたので、今回も、tarball を選択しました。
officebib-4.0.1-3-intel-linux.tar.gz 
がダウンロードされます。 後は、上でやったのと同じように、
tarball を展開してインストールしました。
 インストーラーの名前は、どうやら
ESP Software Installation Wizard
というようです。メッセージには、
Office-Bibliothek 4.0 v4.0.1 (upgrade)
と表示されました。
 
- [起動]
  
  今回は、まだGnome Desktop への登録をしていませんので、
コンソールから、 officebib &
として起動しました。 起動後のスクリーンは、このようになりました。 
- [感想と若干の問題点]
Version 3 から 4 に上がって、使いやすさが向上したと思います(
バルーンヘルプのように、カーソルを合わせるだけでリンク先のデータが見れます。
また、辞書内の全文検索も可能ですし、フォントもきれいです)。
 前回は試していなかった音声データも、ちゃんと再生されます。
設定画面
(Ansicht→
Einstellungen)で、
Audiowiedergabeという部分が右端に
現れますので、クリックしてAudioplayer
に、適切な音声処理用のコマンドを入れます。
OSSを使っているなら、音声処理用のコマンドとして、play
です(私は、Alsa-driver のインストールを今回はまだしていないので、
play を入力しました)。 Alsa-driver を使っているなら
aplay、
KDEを使っているならartsplay
でしょう。
 
問題点は、フォントの一部が正常に表示できない、というものです。
音声記号と若干の記号類だと思われます。
例えば、üblich
の例では、eigentlichの後ろに、
ÿの文字が出力されていますが、この文字は無意味です。
コンソールには、以下のようなメッセージが出ていました。
 
[hoge@oraora hoge]$ xset:  bad font path element (#72), possible causes are:
    Directory does not exist or has wrong permissions
    Directory missing fonts.dir
    Incorrect font server address or syntax
[hoge@oraora hoge]$ xset:  warning, no entries deleted from font path.
文字通りエラーメッセージを解釈すると、 エラーの可能性は、(1) ディレクトリが無い、あるいはパーミッ
ションが間違っている、(2) fonts.dir の無いディレクトリが作られている、(3) font server
address あるいは、syntax が間違っている、ということです。
発音記号を見たいという欲求は、それほどないので、まだ、原因究明はしていません。 
 ● Gnome applet の「キーボード配列切替え 2.4.2」
を使い、ドイツ語キーボードを設定しておけば、
OfficeBibliothek
 でもドイツ語のキーボード配列を直接使ってドイツ語のウムラウトやエスツェットの入力ができます。
(もちろん、このアプレットを使って、Mozilla, Firefox でもドイツ語入力ができます。)